2019年に Energy conversion and management(IF値7.181)に発表した論文 “Proposal of novel degradation diagnosis method for photovoltaic module employing xenon flash lighting system and detector capacitor” が,工学的に注目に値する論文として,Advances in Engineering社から Key scientific article として,同社ホームページで紹介されました.
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同社では,エネルギー工学,機械工学,化学工学など様々な科学と工学分野の主要な学術雑誌より20篇/week,採択率0.1%以下の基準で,重要な研究を抽出し,同社ホームページで Key scientific article として論文紹介を行っています.
今回の対象論文(詳しくはこちら)
T. Tanaka, T. Hayashi, T. Nagayama, T. Yanagidaira, Y. Inui,
“Proposal of Novel Degradation Diagnosis Method for Photovoltaic Module Employing Xenon Flash Lighting System and Detector Capacitor”,
Energy Conversion and Management, 186, pp.450-461 (2019).
研究概要
今回紹介された論文は,茨城大学工学部電気電子システム工学科の田中講師,柳平教授,滋賀県立大学の乾教授らの共同研究で,キセノンフラッシュランプとキャパシタを利用した太陽光発電パネルの劣化診断法を新たに提案し,その有効性をシミュレーションと実験の両方で確かめた論文です.特に,診断精度が高く且つパネル内部の腐食による性能低下およびパネル背面のバイパスダイオードの故障の両方が発見できる画期的な診断手法です.
田中のコメント
本論文の共著となっている学生も数々の学会賞を受賞しており,学協会でもその研究が認められています.このたび Key scientific article の選出に至った質の高い学術論文が完成したのは,研究費がほとんど無いようなまだまだ萌芽段階だった頃から,以下のエネルギーシステム研究室の卒業生らが種々の工夫をして熱心に研究を進めてくれたおかげです.
その点はここに記して謝意を示します.
2018年度 電気学会新エネルギー環境研究会「若手優秀発表賞」 長山智哉
2019年度 電気学会東京支部茨城支所研究発表会 優秀発表賞 林賢俊